【第35号】5. 山の話~鍋割山と塔ノ岳

 要田が担当しているこのコーナーですが、本日は編集部の長谷川が割り込み(?)で、登山記を担当します!今回は、神奈川県にある鍋割山と塔ノ岳に行ってきました。

 前回要田が谷川岳に登っていましたが、以前私も谷川岳にトライしました。当時勤めていた企業の役員登山部に若手一人で飛び入り参加をしまして、五合目を過ぎたあたりでけが人が出てやむなく下山した思い出があります。リベンジ、リベンジと思いつつ、もう5年も前の話です。

 そんな話はさておき、今回はせっかくコラムコーナーをもらったので、友人と鍋割山・塔ノ岳へ登った日を、写真とともに振り返ります。少しずつ夏へと近づいていますが、リフレッシュに登山を考えている方は、鍋割山と塔ノ岳、おすすめです!最後までぜひお付き合いください。

登山本気勢の準備~タイムスケジュールと持ち物

 登山を楽しむためには、タイムスケジュールと持ち物の事前準備が欠かせません。大学時代所属していた体育会の同期2人と登山へ行ったのですが、1人はトレイルランナー、私含め2人は登山経験が浅めだったこともあり、事前にトレイルランナーの友人からタイムスケジュールと持ち物が事細かに送られてきました。

友人はおやつにバナナを持ってきていました

 さすがはトレイルランナー。スケジュールと持ち物リストのおかげで、まるで気分は遠足です。前日の夜は、ワクワクしてあまり眠れませんでした。

山の麓に到着、鍋焼きうどん目指して登山開始!

 鍋割山の名物「鍋焼きうどん」を食べることが一番の目標だったので、売り切れる前に登らなければ!ということで朝7時に渋沢駅集合でした。久しぶりに始発電車に乗りましたが、最寄駅から登山家が数人乗り込んでくるほど、登山で早起きは当たり前のようです。始発電車でトレーニングに向かっていた大学時代を思い出します。

 渋沢駅からバスに乗って15分ほどの大倉というバス停から、少し道路を歩いて早速登山開始です。この日は晴れていて、緑も豊かで穏やかな道が続きます。

パノラマモードを駆使して撮影。
話しながら登る余裕があります。

 かなり緩やかな並木道が続いており、森林浴をしつつ楽しく会話をしながら登っていましたが、さすがは山、途中から急激に厳しくなる斜面。今までの会話が嘘のように消え、トレイルランナーの友人が1人で話していて、相槌をうつのがやっとでした。半分くらい、話聞いていません(申し訳ない…)。とにかく必死に登っていました。

岩場に手をつきながら登ります

 登り切れば鍋焼きうどんが待っている――。その一心でひたすら急斜面を登りました。時折トレイルランナーの友人が声をかけてくれるのですが、「あと2時間くらいで頂上」とか、「半分越えたからあと1時間とちょっと」等、気の遠くなるような励ましでした。トレイルランナーの友人にとっては、2時間の急斜面登山は朝飯前のようです。

ついに鍋焼きうどんを実食!(頂上到達)

 黙々と登り続けることおよそ3時間。顔を上げると永遠に続きそうな急斜面しか見えないので足元を見て登っていましたが、涼しい風が吹くようになりました。思い立って顔を上げると、気づけば頂上はすぐそこに!セカンドウィングの力を借りて登り切り、頂上できれいな富士山を堪能しながら、鍋焼きうどんを注文しました。心なしか、とてもおいしい空気を吸いました。

 苦難の先でいただく鍋焼きうどんと、目の前一面に広がる富士山と山々、空はとても身に沁みました。頑張って登ってきてよかった、と感傷に浸るのもつかの間、タイムスケジュールからすでに1時間ほど遅れを取っていたので、食べ終わって一息ついたところで、次なる目的地へ向けて出発。重い腰がなかなか上がらない中、トレイルランナーの友人の「塔ノ岳の頂上についたら、コーヒーを淹れて飲もう。おいしいコーヒーが待っている」という声掛けで、士気を高めていざ塔ノ岳へ。

おいしいコーヒー(を飲むために塔ノ岳頂上)を目指して

 鍋割山から塔ノ岳へ向かう登山道は、比較的緩やかでした。

 標高1,272地点から塔ノ岳の頂上1,491mを目指すので、そうきつい道のりではないのですが、すでに鍋割山登頂でかなり足腰に疲れがたまっていました。体育会で培った健脚のおかげでなんとか登っている状態でしたが、鍋割山の往路とは違って、少し会話をする余裕がありました。会話を楽しみつつ、景色を楽しみながら塔ノ岳の頂上を目指します。

 鍋割山から塔ノ岳へ向かう登山道は富士山が見えてとてもきれいだったのですが、写真を撮る心の余裕がなかったようです。写真がありませんでした。

ついに塔ノ岳頂上到達!~おいしいコーヒーを添えて

 苦しい登山でしたが、ついに二つ目の目的地、塔ノ岳頂上へ到達!鍋割山登山と合わせて実に4時間も山道を登っていました。頂上にはまだ少し雪が残っていて涼しく、達成感でいっぱいでした。

 頂上に着いて景色を堪能しながら、お待ちかねのコーヒー。インスタントではありますが、友人の登山用バーナーを使って湯を沸かし、いただくコーヒーは格別でした。苦難の先に待つ喜びは、やはり普段得られる喜びとは違いますね。

 塔ノ岳から下山する道は階段が整備されていて、会話を楽しみながら下山できました。

頂上に、氷?!おしることかき氷が売っていました

 鍋割山、塔ノ岳登山を下山し、バスで渋沢駅まで戻った後、鶴巻温泉でゆっくりしてから解散しました。登山の醍醐味といえば、景色、食、下山後の温泉です。鍋割山、塔ノ岳は鶴巻温泉が近いので、ゆっくり温泉に浸かってから帰ることができます。非常におすすめです。登っている最中はあきらめかけるほど疲れますが、景色と食と温泉が忘れられず、また登りたいと思ってしまうのが登山です。

 鍋割山と塔ノ岳、ぜひ皆さまも登ってみてください。

この記事を書いた人:長谷川(営業部 商品販売グループ)

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