【第10号】5. OFCの講座・検定紹介~『国際航空運賃検定』編

前回まではOFCの3講座をご紹介しましたが、今回からは検定についてです。担当は引き続き、編集長の関本です。

前回までの記事はこちら

国際航空運賃検定とは?

世の中には、たくさんの検定があります。英検のように学生さんの勉強や受験の指標となるものもあれば、秘書検定やマナー検定など、仕事をしていく上で役に立つ知識を集めたもの、あるいは趣味の世界をどこまで極めたかを測るものまで、数えきれないほどたくさん。
旅行業界に関わるものですと、代表的なのは世界遺産検定や旅行地理検定でしょうか。これらの検定で上位の級に合格して、エントリーシートの資格欄に記入した、という若手社員の方もいるかもしれません。

OFCの国際航空運賃検定は、主に旅行・航空業界で働く、将来働くことを目指す方が、複雑な国際航空運賃の仕組みをどの程度理解しているのか、確かめていただくための試験として始まりました。
国家資格などではありませんので、あくまでもご自身の理解度を測るという趣旨になりますが、旅行業界で働くには避けて通れない、しかし難しくてなかなか覚えられない国際航空運賃の分野ですから、これに合格した方は、「いつでも国際線航空券を手配できます」と自信を持って言えるのではないでしょうか。

「避けて通れない」と言うのは、後述する総合旅行業務取扱管理者試験で、必ず国際航空運賃が出てくるためです。この分野を避けていては、海外旅行実務の合格は相当難しいでしょう。
長く旅行業界で働いていくのであれば必須の資格を得るために、まずは国際航空運賃検定で実力を確かめる、という理由で受験される方も多い検定です。

出題範囲について

この国際航空運賃検定は、国家試験で出てくる内容に類似した問題がそのまま登場する、というわけではありません。
むしろ、選択式で運賃計算の正解を選ばせる国家試験よりも奥が深い、様々な規則の定義、各種資料の正確な読み取りなどの出題もあり、難易度は高いと言えます。その代わり、国際航空運賃検定に合格するだけの実力を持っていれば、国家試験には安心して臨めると言うこともできます。

そもそも、国際航空運賃の計算の目的は、正確な運賃額を導くことですから、国際航空運賃検定でも当然に、運賃を計算していただく問題は出てきます。
しかし、その前提として、都市の3レター、運賃の種類や計算規則の定義を問います。それから、各規則項目の内容を読み解き、最後には複合的に規則を当てはめつつ、正しい運賃額を導く。60分の試験時間に、海外への航空券を販売するのに必要な、あらゆる知識が詰まっています。

たとえば、グローバルインディケーター(GI)。今更説明されなくてもわかってる、と思われる方も多いでしょう。
日本からヨーロッパに行くのに、ソウルで乗り継いだときのGIは? それが北京だったら? ドバイならどうでしょう? 改めて聞かれると、不安になりますよね。こういう「わかってるつもり」を一から復習できるのも、運賃に関する問題が様々な角度から出題される、この検定ならでは。

WEB講座との関係は?

とは言え、いきなり検定を受けるのは不安。「自分がどのくらいわかっているのか、軽く勉強してから受けたい」という声に応えて、テキスト付きコースもご用意しています。まずはテキストで国際航空運賃をしっかり勉強し、自信を持って受験する、という形です。お申し込みから3か月以内の任意の日程で受験できますので、学習の時間は十分ありますね。

ちなみに、このテキスト、単体では販売しておらず、本来は以前ご紹介した『OFC国際航空運賃WEB講座』の教材として制作されたものです。テキストの文字だけで学習するのは根気が続かないという方は、まずWEB講座を受講して、その後に検定に挑戦、というのもいいかもしれません(その場合、検定は「テキストなし」を選択してください)。

なお、WEB講座の内容を一通り理解していただければ、検定は合格できるはず、という構成になっています。以前に講座を受講された方は、「どのくらい覚えてるかな?」という意味も込めて、ぜひ検定を受けてみてください。

受験方法について

OFCの検定は、他の多くの団体の試験と異なり、実施日が決まっていません。好きなときに、好きな場所で受験できる「CBT方式」を採用しています。

受験可能な会場は、全国200か所以上。CBT方式の試験を配信している団体の直営会場のほか、提携しているコンピューター教室など、様々な場所があり、ご自宅の近くでも職場付近でも、任意の場所を選んでいただけます(会場については、お申し込みページを進むと確認できます)。
また、それらの会場に空きがあれば、最短3日後から3か月後まで、日程も自由。ただし、会場によっては、用意されている座席数が限られているところ、毎日開いているわけではないところもあります。ご注意ください。

いつでもどこでも受けられるということは、同じ問題が何度も使われるのかというと、そうではありません。各出題カテゴリーごとに、実際に解いていただくよりも遥かに多くの問題が用意されており、配信時にコンピューターがランダムでどの問題を出すか選びます。更に、4択問題の選択肢の並びも毎回変わります。もし、ともだちと隣で受けたとしても、全然違う問題に答えるわけです。
もちろん、難易度は同じ程度になるよう、問題作成時に調整しています。そこはご安心を。

お申し込みは、講座と同様、OFCウェブサイトの特設ページから24時間いつでも可能です。こちらのページから詳細をご確認いただいた上で、お申し込みください。
国家試験の合格を目指されている方も、実務で国際航空運賃の理解を深めたい方も、ぜひ一度ご検討ください。

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