【第1号】4. OFCの仕事紹介 #1~タリフ書籍編集風景

皆さまにご愛用いただいているOFCタリフは、1984年4月に産声をあげました。
当時は、今は廃止されているIATA運賃のみの適用で、ページ数もかなり少なく持ちやすい書籍でしたが、あれから36年、運賃形態の変動を経て今は「日本発キャリア運賃(IT運賃を除く)」を主体としたOFCタリフシリーズを発行しています。
「日本発キャリア運賃(IT運賃を除く) 」は第1地区・第2地区と第3地区の2冊からなる厚い書籍で、掲載しているのは各航空会社が設定している公示運賃の規則と、巻頭の【規則項目の説明】や【発券時に収受するTAX早見表】、【無料受託手荷物許容量早見表】、また【航空会社コード早見表】や【都市コード早見表】と盛りだくさんの情報です。

今回はOFCタリフの中でも需要の高い「日本発キャリア運賃(IT運賃を除く)」をどのように制作しているのか、皆さまにご紹介していきます。

まずはデータを集める

まず、公示運賃の規則情報はどこから収集しているのか。。。。。大きく分けて3つあります。
1つ目は、弊社で行っている国土交通省への運賃申請代行の内容、2つ目は航空会社からいただく資料、そして3つ目はGDSに登録されている内容です。
資料もフォーマットが異なり、GDSの内容は画面を確認するということから、情報収集をするのにも時間を要することがあります。

次に、収集した情報を規則18項目に分けてシステムに入力していきます。
資料によって明記方法が異なるため、どの項目に該当するのか頭の中で纏めながらの入力となります。
また、この時大事なのは同じ規則や類似した運賃をどれだけまとめられるか。予約クラス1運賃ごとにデータを作成したら、今でさえ厚い本がさらに厚くなってしまいますので!!
入力した規則データはGDSとの照合をしながらWチェックを行っていきます。
これで、運賃規則のデータは揃いました。
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書籍のレイアウトと編集

次は書籍の原稿作成になります。
新規掲載航空会社や新しい運賃が設定された時は、まずレイアウト表というものを作成していきます。
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この時、1ページに何運賃掲載するのかを見極めるのも必要となってきます。というのも1ページに5運賃、6運賃と詰め込みすぎると、規則の文字数によっては小さくて見えな~い、確認しにく~いということになるからです。使っていただく方にどれだけ見やすくするかも大事ですね。
これで、規則のデータとレイアウト表が揃いました。 作成したレイアウト表とデータを制作会社に送り、校正紙を作成してもらいます。
出来上がった校正紙がこちら↓↓↓
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また、既存運賃の規則が変更になった時は、原稿に赤字を記入して制作会社に依頼をするのです。
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その数日後には赤字を反映した校正紙が制作会社から戻ってきます。戻ってきた原稿はデータとチェック、GDSとも照合しながらチェックして、さらに赤字があったらまた制作会社に赤字原稿で依頼・・・・・・この繰り返しをひたすら行っていきます。
そして、期日がきたらノンブルの為に制作会社に一式を渡しますが、この時点でも原稿に赤字が入っていることが多々あるのです。因みにノンブルとは簡単に言うとページふりのことで、掲載するページ番に並べることを指します。

ようやく印刷へ

制作会社に渡してから約3、4日後、赤字も修正されページ振りされた校正紙一式が戻ってくるのですが、そのページ数は約780ページ!! これを数日間かけて1ページ1ページごとチェックしていきます。この時の静けさと言ったらまるで図書館みたいだと以前は言われたこともあるくらいなんですよ。
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最後のチェックをする段階でも、規則が変更になった、ということで赤字が入ることもあり、最後の最後まで新しい情報を反映しようと制作チーム一丸となって取り組んでいるのです。
このように何回ものチェックを経てようやく下版となり、私達の手から離れて印刷工程に移ります。
そして、約10日後くらいに皆さまのお手元に届けられるのです。

OFCタリフの制作もこのように何行程もの作業を経てできあがるのです。
皆さま、これからもOFCタリフをよろしくお願いします。
以上、OFCタリフの制作現場でした。

OFCタリフ10月版のご案内

そんな緻密な作業を経て作られるOFCタリフシリーズ、2020年10月版が間もなく10月中旬発売となります。
まだお申し込みが済んでいないお客様は、こちらのページからぜひお早めに!

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