【第5号】2. いよいよ始動! Amadeus版FR Naviのご案内

現在、GDS操作をされる際、AXESS CREAに搭載されている「FRなび」を使って日本語規則を確認しているという方は多いのではないかと思います。
もちろんOFCタリフシリーズの書籍を手元に置いて、ページをめくりながら調べていただいても、同じものが出てくるわけですが、本は別の人が使っていたり、期間限定運賃が載っていなかったり、少し使いにくいところがあるのも確か。WEBタリフをご契約されていない方でも、比較的安価で手軽に使えるFRなびは大変便利と、旅行会社の皆様から伺っていました。

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ところが、2021年3月末を以てアクセス国際ネットワーク社が営業終了となり、「FRなびはどうなってしまったのだろう?」と心配されていた方もいたのではないでしょうか。
どうぞご安心ください。この11月より、Amadeus Selling Platform Connect上で新たに「FR Navi」機能を使えるようになりました!

このFR Naviがどんな機能なのかということについては、きっとアマデウス・ジャパン社の営業担当者から皆様へご案内があることと思いますが、今回はそのデータを提供しているOFCの視点で「FR Naviのここがいい!」というポイントを解説していきます。どうぞ最後までお付き合いください。

そもそもFR Naviって何?

AXESS版では「FRなび」、Amadeus版では「FR Navi」と表記は異なりますが、同じものとお考えください。
簡単に言えば、「GDSの運賃検索画面から、直接日本語が表示できるサービス」のことです。

たとえば、もし紙のタリフを使っていたら。
GDSを検索して出てきた運賃について、まずFare Noteの詳細を確認し、英文の意味がよくわからなかったら本を開き、該当する運賃のページを見つけて規則を日本語で理解する、という手順になるはずです。
あるいは、OFCのWEBタリフをご利用されている場合は、そのFare Basis CodeをコピーしてWEBタリフの検索画面に入力し、規則を検索~表示することになるでしょう。
GDSの画面から一旦目を離し、別のものを見なければいけないという点で、ちょっと面倒ですね。

これが、もしFR Naviを導入していたら、こんな手順になります。
まずGDSで運賃を検索し、その運賃について「日本語で規則を見たいな」と思ったら、同じブラウザ上で直ちに該当する運賃の日本語規則を開くことができます。鍵となるのはFare Basis Code。これは皆さん、GDSのどこに書いてあるか、よくおわかりでしょう。
従来のAXESS CREA ADVANCEはブラウザで動くものではありませんでしたので、Amadeus版になって、他のアプリケーションへの移動がなくなり、更に便利になったと言えます。
本のページをめくる手間も、WEBタリフにログインする煩わしさもなく、業務がさらに効率アップすること間違いなしです。

また、Fare Basis Codeからではなく、方面と航空会社を指定して、運賃を絞り込んでいく検索もできますので、ぜひ使ってみてください。

運賃検索だけじゃない便利機能

さて、前の項では「運賃検索時に日本語で規則を調べることのできる手軽さ」についてご説明しましたが、主にお客様からの最初のお問い合わせ~予約作成時に必要になるであろう項目をまとめた表示と、更に「出発後とかノーショーした場合の取消料はどうなるのかな?」といった細かい規則まで見られる全文表示の2種類をご用意しています。
タリフ書籍では、全項目がきれいに並んでいて、丁寧に規則を確認していくのには役立ちますが、「今欲しい情報」に特化したFR Naviは、より迅速な回答の役に立つことでしょう。

また、運賃検索画面での使用ばかりではありません。予約時、フライトセグメントを作成し、運賃結果を保存した後、「FR Navi見積もり」ボタンをクリックすると、なんと「旅程、運賃、規則」が全てまとまった日本語の見積もりを自動的に作成できます。これをメール本文に貼り付ければ、お客様への回答時に、GDS画面やOFCタリフを見比べながら文面を作成するのに比べて、大幅に手間が軽減します。とっても便利ですね。

FR Naviで表示されるデータって?

FR Naviで見られる日本語規則は、OFCが作成しているタリフの情報を基にしています。ただし、書籍には掲載されていない期間限定運賃や、随時規則が変更されるものも反映されており、カバーされる範囲はより広がっています(WEBタリフと同じ範囲)。
ただし、日本発以外の設定やIT運賃、各企業ごと独自に航空会社と契約されている非公示運賃については、OFCの日本語規則提供の対象外となりますので、ご注意ください。とは言え、公示運賃として世の中で一般的に販売されている日本発の運賃については、概ねカバーできているものと考えています(コロナ禍で新規の運賃設定が減っており、正確な動向は掴めていませんが)。
また、OFCの日本語運賃規則の売りである「人の手で丁寧かつわかりやすく、正確に作られた日本語情報」という特性上、航空会社によりGDSの情報が変更されたのを瞬時に捉えられないことがある点は、どうかご了承ください。なるべく迅速に対応するよう努力しております。

FR Naviを使ってみたくなりましたか?

こんな便利なFR Naviですが、OFCはデータをご提供している立場ですので、実際のサービス導入に当たっては、アマデウス・ジャパン社へのお申し込みが必要になります。
契約方法や利用料金などの詳細は、アマデウス・ジャパンの御社営業担当者へお問い合わせください。

OFCでは、FR Navi以外にも、各所へタリフの情報をデータでご提供しております。

今回は、文字ばかりになってすみません。
次回は、どんなデータがどのように活用されているのか、OFCデータについて解説していきます。どうぞお楽しみに。

この記事を書いた人・・・
関本(編集長)
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