【第11号】5. OFCの講座・検定紹介~『航空トラベル検定』編

OFCの講座と検定をご紹介するコーナーも、いよいよ最終回となりました。担当は引き続き、編集長の関本です。

前回までの記事はこちら

航空トラベル検定とは?

前回、『国際航空運賃検定』のご紹介では、旅行業界に関わる検定の代表として、世界遺産検定や旅行地理検定を挙げました。OFCの『航空トラベル検定』は、それらの検定に比べると知名度は劣るものの、同様に旅行に関する知識を確かめていただけるものとして企画されています。
と言っても、単に旅行が好きだという方の知識を測るという目的ではありません。実は『航空トラベル検定』は、旅行の実務に携わる方にこそ受けていただきたい検定なのです。

たとえば、旅行会社のカウンターでお客様に接している方。メールで航空券手配依頼に回答されている方。世界中の様々な都市の名前を挙げる機会は多いでしょうが、果たしてそれぞれの都市が世界地図のどこにあるのか、正確に答えられるでしょうか。GDSで旅程を検索すると適切な接続の便が表示されますが、その文字情報から、実際に飛行機がどこを飛んで、どんな回り道をしているか、頭の中で描けるでしょうか。
意外に、基礎知識がなくても日々の業務がなんとかできてしまい、改まって地図を眺めると戸惑う、ということはあるのではないかと思います。

国家試験の出題で言えば、「運賃計算をどこで切るか」という問題が出たときに、もし頭の中でアメリカの地図やヨーロッパ各国の位置関係をイメージできれば、「この乗り継ぎだと遠回り過ぎてマイレージ計算に引っかかりそうだな」とあたりをつけることができます。あるいは、「コロンボ行」という旅程で、運賃表に「インド行」と「インド・スリランカ行」があったとしたら、後者を使わなきゃいけないというのは、「コロンボはスリランカの都市である」という知識がなければわかりません。

また、航空会社や空港、航空機に関する問題なども幅広く網羅していて、お客さまとの会話の幅を広げてくれること間違いなしの内容になっています。

出題範囲について

上でも触れましたが、出題範囲は実に幅広く取られています。
航空トラベル検定.jpgのサムネイル画像
こちらは、公式サイトで紹介している出題範囲。「長文問題」なんて、入試みたいな設問も見えますね。

試験時間は60分と、『国際航空運賃検定』と変わりませんが、出題数が違い、なんと全100問。これを制限時間内に解き切るには、それなりの知識が必要であることは間違いありません。逆に言えば、「よくわかんないけど、たまたま知っている分野からばかり出て、いい点が取れた」ということはない、とも言えます。公式サイトでは、勉強の手掛かりとして参考図書もご紹介していますので、併せてご覧ください。

受験方法について

OFCの検定は、他の多くの団体の試験と異なり、実施日が決まっていません。好きなときに、好きな場所で受験できる「CBT方式」を採用しています。

受験可能な会場は、全国200か所以上。CBT方式の試験を配信している団体の直営会場のほか、提携しているコンピューター教室など、様々な場所があり、ご自宅の近くでも職場付近でも、任意の場所を選んでいただけます(会場については、お申し込みページを進むと確認できます)。
また、それらの会場に空きがあれば、最短3日後から3か月後まで、日程も自由。ただし、会場によっては、用意されている座席数が限られているところ、毎日開いているわけではないところもあります。ご注意ください。

いつでもどこでも受けられるということは、同じ問題が何度も使われるのかというと、そうではありません。各出題カテゴリーごとに、実際に解いていただくよりも遥かに多くの問題が用意されており、配信時にコンピューターがランダムでどの問題を出すか選びます。更に、4択問題の選択肢の並びも毎回変わります。もし、ともだちと隣で受けたとしても、全然違う問題に答えるわけです。
もちろん、難易度は同じ程度になるよう、問題作成時に調整しています。そこはご安心を。

お申し込みは、講座と同様、OFCウェブサイトの特設ページから24時間いつでも可能です。こちらのページから詳細をご確認いただいた上で、お申し込みください。
旅行が好きだという方はもちろん、業務知識を向上させたい方、自分の理解を確かめたい方も、ぜひ一度ご検討ください。

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