【第17号】5. 国家試験とOFCタリフ

 旅行業界で働いている方であれば、「総合旅行業務取扱管理者試験」に、OFCタリフを使った問題が出てくることは聞いたことがあるかもしれません。

 今回は、少しずつ近付いてくる試験を前に、どんなふうにタリフが使われているのか、ちょっとご紹介してみたいと思います。

 

昨年度の国家試験資料から

 まずは、国家試験にどんな問題が出てくるのか、ちょっと覗いてみましょう。

 OFCが関わるのは、「海外旅行実務」の別冊になっている「資料編」です。資料編をめくると、こんな表が登場します。

 

 これは2020年10月に実施された試験の実際の内容です。表のデザインはちょっと違いますが、OFCタリフの書き方そのものですね。

 もし普段からタリフに慣れていて、読み方を知っていたら、問題で問われている内容がどの項目のところに書かれているのかすぐにわかり、素早く答えを導くことができるでしょう。

 

 現在、OFCタリフのうち、日本発の各運賃については、運賃表を掲載していませんが、過去タリフに載せていた運賃表と同じ体裁で、こちらも資料編に登場。

 基本の運賃に、様々な追加運賃があり、片道なのか往復なのか見極めながら計算していく。これも、タリフに慣れ親しんでいれば、国家試験の解答は困難ではないはず。

 

 また、資料編には、こんな注意書きが並んだページもあります。

 OFCタリフのユーザーでなくても、たとえばOFCが主催するセミナーに参加したとか、WEB講座を受講した経験のある方なら、当然知っているような話。何も難しいことはありません。

 でも、独学で国際航空運賃の知識を得ようとすると、なかなかわかりにくい説明ではあります。

 

実はいろんな本に使われています

 さて、国家試験にOFCタリフが使われていることはご理解いただけたと思いますが、書店で販売されている試験対策書籍にも、同じようにタリフが引用されています。

 現在、試験の解説書籍を出版している各社、タリフ引用時には個別にお申し込みを頂いており、全国の多くの方が、その本を目にしているのではないでしょうか。

 もし、今後、当社タリフの情報を使って書籍の発行や、対策講座の配信等を検討される方がいらっしゃれば、ぜひお申し込みの詳細についてお問い合わせください。

 

 また、この試験を主催する日本旅行業協会(JATA)では、合格を目指す旅行会社の方向けに講習を実施していて、その教材にもしっかりOFCのタリフが引用されています。

 

どうやって試験対策を進めるか

 もちろん、そういった教材を購入して、独学で勉強していくこともできますし、旅行会社で一定の業務経験を積んだ方なら、JATAの講習を受けて科目免除で試験に臨むという高速ルートを取ることも可能です。

 しかし、複雑な規則が詰め込まれた国際航空運賃の分野は、思うように点数が取れるようにならないという話もよく聞きます。ここはぜひ、OFCのWEB講座で学習されることをお勧めします。

 

 ちなみに、この記事を書いている関本は、OFCのWEB講座3コース(国際航空運賃/国内運賃/旅行業法・約款)の制作の過程で自然に勉強しているうちに、全科目受験で合格できました。動画で勉強できると、本を目で追うよりもよく入ってきて、記憶に定着します。

 

 なお、ときには国家試験に、タリフには出てこないような内容の問題が登場することもあります。2020年度はeチケットの「Fare Calculation」欄からの出題がありました。

 もちろん、OFCでは、そういった内容もしっかりカバーしています。

 

※ 国際航空運賃WEB講座は、国家試験対策を主眼とした内容ではありませんが、こういった試験に役立つ知識も盛り込まれており、幅広く運賃知識を身につけるのに役立つはずです。

 

 

 まだしばらくは厳しい業界環境が続きそうですが、ぜひ今のうちに学習を進めて、国家試験に挑戦しましょう。

 

この記事を書いた人:

関本(編集長)

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