【第4号】3. 総合旅行業務取扱管理者試験 ワンポイント解説

『OFC国際航空運賃WEB講座』講師の藤田です。JATAとの共催セミナーでも講師を務めていますので、どこかでお会いしたことのある方もいらっしゃるかもしれません。
さて、今回はWEB講座でも対策章を設けている「総合旅行業務取扱管理者試験」の「国際航空運賃」分野から、ワンポイント解説としてFare Calculation、通称「FARE CAL」を取り上げます。

もうすぐ試験の結果発表ですね。昨年は天災で中止、今年はコロナ禍に見舞われ…と天災に苛まれる中ではありましたが、今年こそは!と受験された方もおおくいらっしゃるのではないでしょうか。
今年の試験問題には、久しぶりにFARE CALの問題が出題されました。なんと、2012年以降実に8年ぶりの出題だそうです。日ごろから目にされている方も多いとは思いますが、今回はそんなホットなFARE CALについてご紹介することにしました。

FARE CALとは

読んで字のごとく、運賃の計算結果です。お客様控えのeチケットに記載されています。
予約端末の種類によって、表記に多少のばらつきはありますが、基本的には記載内容は同じです。今回はその基本的な読み方をご紹介します。

FARE CALの読み方

これは基本的なFare Calculationの例です。

FARE CAL 01.png
まず一番初めに旅程の出発日が、次に出発都市が3レターで書かれています。次に1区間目の目的地の都市が入りますが、その出発都市と到着都市の間に利用航空会社の2レターコードが見えますね。
24時間以内の乗り継ぎの都市の場合、都市名の直前に「X/」が加わります。フェアコンポーネントの最後に運賃額がNUCで書かれていて、その後ろにFarebasisが入ります。そのようにして、フェアコンポーネントごとの運賃を表し、その後に運賃額の合計が書かれているのがわかります。この「END」は、運賃計算に関する表示は終わりであることを示しています。
そして最後に発券日のROEが書かれ、航空券の発券に使われたROEが分かるようになっています。
その他、運賃以外のQサーチャージ、途中降機料金はそれぞれ必要なところにQ、Sなどという表示で入ります。

今年の国家試験問題では、選択肢の中にQサーチャージがあるものと、ないものがありましたね。往路、復路ともに適用する運賃規則を見て、Qサーチャージが適用されるかどうか、また、運賃額のHRはいくらなのか、それぞれNUCに換算するといくらになるのかを考えれば、正しい回答が選択できるはずです。

国際航空運賃の勉強について

ここまで、FARE CALについてご紹介してきました。
普段から目にすることの多いこのアルファベットと数字、記号の羅列。ここには旅行全体の情報が詰まっています。今回は国家試験に出題されたこともありトピックスとして取り上げましたが、OFCが提供する国際航空運賃WEB講座や国際航空運賃検定では、より詳しい解説や国家試験の出題予想問題にもトライすることができます。
WEB講座では、航空運賃の基礎から、今年度出題された問題の解説までより詳しい内容を収録しています。また、国際航空運賃検定では、FARE CALも含め、国家試験に出題される予想問題を解くことができます。どちらも2020年12月にリニューアルオープンしますので、ぜひチェックしてみてください。

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