【第4号】1. タメになる燃油の話 その4「金額が変更になるタイミング」

前回までの記事はこちら

燃油サーチャージについてこれまで3回に渡りお話ししてきましたが、今回が最終回となりました。
第4回は、OFCの業務内容についてご紹介していきます。

OFCでは、日本に乗り入れている航空会社様に代わり、国土交通省への国際航空運賃(旅客・貨物)、燃油サーチャージ等の代理申請を行っています。
以下は、国土交通省への申請が必要な運賃・料金の一例です。

  • 日本発着運賃
  • 燃油サーチャージ
  • インシュアランス・サーチャージ
  • 受託手荷物料金
  • アップグレードサーチャージ
  • 非同伴小幼児取扱い手数料
  • ストレッチャー料金
  • 座席指定料金
  • 羽田空港旅客保安サービス料
  • ULD貸出料金(貨物)
  • 危険物取扱手数料(貨物)
  • 従価料金(貨物)

など

このように種類の多い料金や運賃にも適用期間があるもの、ないものがあります。場合によっては航空会社様ごとに適用期間の異なることもあるのです。それを「適用期間が切れてしまった!」なんてことが起きないように管理を徹底しています。

適用期間のずれを管理するのも大変ですが、今まで説明してきた燃油サーチャージは特に多数ある運賃・料金の中でも細かく、緻密な作業が求められます。その時期になると、みんな黙々とPCに向かって申請書作成に勤しむ時間が増えていきます。。。

もちろん、これだけではありません。他にもスケジュールなど事業申請やチャーター申請、保安支援事業等と幅広く行っています。
申請業務に割く時間がない! 誰かに申請をお願いしたい! という時は、お気軽にお問い合わせください。

さらには、日々設定、変更される各航空会社様のキャリア運賃の情報を収集し、日本語で記載した「OFCタリフシリーズ」や「CARGO・TARIFF」も制作、出版を行っています。
「今、どのような運賃が設定されているのか?」「運賃規則がどのように変動したか?」を確認できるのは、各航空会社別にまとめた「OFCタリフ」が便利です。
また、GDS上での旅客運賃の変化を追うためのツール「FareExplorer」など、書籍以外での情報提供もしており、航空会社の運賃設定に関わる方に好評です。

FareExplorerについてはこちら

FareExplorerワークショップへのお申し込みも、上記ページでご案内しています。

ちょっと脇道にそれますが、OFCタリフは総合旅行業務管理者試験に毎年使用されています。今度試験を受ける方は、見つけてみてくださいね。
このような資格試験に向けた講座も多種類揃えており、今年はコロナ禍においてオンラインでのセミナーを開催しました。
詳細はOFCのウェブサイトでもご確認いただけますので、興味のある方はご覧ください。

4回に渡って燃油サーチャージについてのお話しをしてきましたが、何となく分かっていたのが、理解できた!!と言っていただけると嬉しいです。

今回のまとめ

・申請が必要な運賃・料金はいろいろある
・適用期間も異なるのでうっかり切れないように注意
・OFCタリフは国家試験にも使われている

次回からの連載は、多くの方にはあまり馴染みのない貨物運賃の世界についてです。お楽しみに!

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