【第32号】5. 社員旅行記のコーナー~冬の福岡食い倒れ(?)編

 またしばらくお休みしていました社員旅行記。緊急事態宣言やまん延防止等重点措置等、遠くに行きにくい状況が続いていますし、海外にはそもそも行けない(無理ではないんでしょうが、帰国後の隔離期間など考えると、必要最低限の業務渡航以外はまだまだ)状況の中、仕方ないことではあります。

 

 それでも最近はみんな旅に出たい気分が高まっているのか、沖縄(ハワイやグアムの代わりなんでしょうか)を中心に、観光客の様子がテレビのニュース番組で流れたりして、少しずつ以前に近い状態に戻ってきている部分もあるようです。外国人観光客に頼る場面では、まだまだですが。

 お陰様で、日本航空も国内線はだいぶ復調してきました。

 というわけで今回は、関本が12月に行った福岡の話です(社会情勢で止められなければ、月に1回か2回はどこかしら行っているので、ネタはあります。他の社員の記事が集まるまで、しばらく続くかもしれないし、また休止するかもしれません)。

 

 

 

 

帰省の波に流されて福岡へ

 ちょっと用事があって福岡に行ったのは年の瀬。1年前は帰省を諦めた方も多かったのでしょうが、今回は久しぶりに、ということなのか、羽田空港もかなり賑わっていました。

 もっとも、ぼくは福岡に実家があるわけでもなく、クリスマスに行って年末前に帰ってくる(何なら、その後、仕事納めは普通に会社にいました)スケジュールだったため、帰省ラッシュの初日にちょっと関わったくらいな感じです。

 

 ただ、飛行機はかなり混んでいまして、早い段階から安い運賃は全然空いていませんでした。いろいろ調べて休日の夜、最終便で羽田から福岡に飛びます。

 

 最近は各席に画面があって、いろいろ見られるのが楽しいですね。ただ、飛行時間が短くて、沖縄線以外はまず映画を観終えることができません。往復でどうにか、という感じでしょうか。行きに寝てしまうと、もうどうしようもない。

 この日は既に外が暗い時間でしたから、景色を眺めることもなく、フライトマップを見て過ごしました。

 

 というわけで、ホテルに着いたのは22時過ぎ。感染症対策の一環で、主な飲食店は店仕舞いを早めており、いくつかあてにしていたところも「すみません、もう閉店するんです」と言われまして、なんとなく消化不良のままぶらぶら。

 結果的に、開いているお店にお客さんが集中して混雑してしまう現象は、どこに行っても変わらない光景ですが、「これはよさそうだな」というお店をいくつか発見できたのは、深夜散歩の収穫でした。

 しかし寒い。九州に行ったことがまだなかった頃、ぼくは勝手に「福岡は南だし暖かいんだろう」と想像していました。でも、実際かなり冷えますよね。こっちの人によると「東京と変わらないんじゃない?」と言うほど。ぼくが考える南国は、宮崎か鹿児島にしかないようです。

 

 

 

福岡名物① 鶏

 2日目、ゆっくり起きて天神へ。ずっと行き損ねていたお店のランチに向かいます。

 

 遅めの時間に行こうとすると「すみません、もう終わりました」と言われ、夜はひとりでは入りにくい水炊きの有名店「新三浦」。宿題にしてからもう5回くらい福岡に来ていますが、ようやく潜入できました。

 

 こちら、ひとり用の水炊き定食。量はこんなもんでいいんですよ(ごはんはおかわりしましたけど)。鍋なんで、あんまり大袈裟に食べたくない。

 ポン酢に少し発酵したような酸味があり、さっぱり食べられます。家で使う一般的なポン酢は、もうちょっと柑橘っぽい爽やかな酸味な気がするんですが、何が違うんでしょう。ぼくの気分?

 あと、福岡名物と言えばおきゅうと。小鉢がついてきて、「福岡にいるんだなぁ」と実感しました。

 まわりを見ると、地元のお客さんっぽい人は、親子丼の注文が多かったようです。

 

 これを読んでいる中に福岡の方がいらっしゃれば、ぜひ、いい水炊きのお店を教えてください。引き続き探していきます。

 

 さて、おなかもいっぱいになったし、観光でも。と思いましたが、寒過ぎて断念。のんびり外を歩いていられる気温じゃないですよ。北海道じゃあるまいし。天神は地下街がいろんなところに繋がっていて助かります。

 

 日も傾き始める夕方、ようやくこの旅の目的を果たすとき。

 もちろん帰省客で混んでいるのもあるんでしょうが、飛行機だけでなくホテルも空きが少なく、予約時点で、最近の福岡にしては珍しいと思っていました。

 実はこの週末、福岡PayPayドーム(って名前なんですね。ずっと福岡ドームのままのつもりでした)で三代目J SOUL BROTHERS、マリンメッセ福岡A館でDREAMS COME TRUE、隣のB館でサカナクションと、大規模ライブが重なっていて、いろんなところから人が集まっていたので、それで混雑していた模様。そう言えば、ホテルにもそれっぽい人がいました。見た目の雰囲気で、どのお客さんか大体わかりそうな感じもします。

 そのうちのひとつに行ったんですが、会場に向かう途中、ボートレース場の脇を歩いていたらコートに白い点がつきまして。「レース帰りに歩きたばこで灰をまき散らすんじゃないよ、全く」と思ってよく見ると、雪でした。そりゃ寒いわけだ。

 

 

 

福岡名物② 鯖

 鯖と言うと、大衆魚のイメージがありますね。缶詰を家に置いていたり、塩焼きにして食べたり、手軽なので、あまりありがたがって食べる魚ではないです、一般的に。

 でも、福岡で居酒屋に行くと、頼まないではいられません。それがこちら、ゴマ鯖の刺身。

 青魚には寄生虫がいることがありますから、自己責任の世界です。そう言えば、九州では鶏肉を刺身で食べる文化があり、これも悪くすると生命の危険があるやつです。こっちの人は、それをわかっていておいしいものにチャレンジするんですね。

 新鮮だから大丈夫とかいうことではなく、提供までの処理の問題が大きいわけですが、前日に歩き回って下見をしていたこちらのお店は大丈夫でした。甘めのたれで、お酒が進みます。

 

 九州では鯖をよく食べます。ぼくは前職が水産関係の専門商社だったので、そういった食材も扱っていましたが、何を思ったのか鯖の養殖を始めた人がいて驚きました。銚子のあまり脂の乗っていないものなら1キロ数百円で流通するところ、刺身用に加工して卸値が3倍を超えていて、たくさん売れなかったのは残念です。まぁ、ぼくも養殖の刺身用を関東に普及させたいと思う程度には、鯖が好きだということです。

 

 

 

福岡名物③ 白身魚

 楽しく飲んで寝たら、もう帰る日。残念なことに仕事が山積していて、午前中はひたすら作業。午後の便に乗る前に、地下鉄の駅近くで最後の食事を。

 

 真鯛とカンパチと、あと何だったかな。九州らしい魚がたくさん乗った丼で、福岡食い倒れ(が目的じゃないはずなのに)を締めます。

 醤油にするかゴマダレにするか聞かれて、後者を選んだら、さすが九州、甘めの仕上がりでした。魚が硬めで歯ごたえがあるのも九州流。関東の熟成した刺身に慣れているので、いつも驚きます。まぁ、好みは人それぞれということで。

 

 

 

おわりに

 帰りの便は明るい時間帯なので窓側。LCCに乗ると座席選択の余地がないけど、事前に指定できると、どこがいいか悩んでしまいます。

 離陸前、外を見れば、スカイマークのピカチュウさん。11月に沖縄に行った際、スカイマーク便に初めて乗ってみたんですが、惜しくもピカチュウには出会えず、こんなところで見かけるとは。いつか乗ってみたいです。

 

 房総半島上空でちょうど夕暮れ。羽田空港に降り立った頃には、既にあたりは暗くなり始めていました。

 

 あまり予定を詰め込まず、おいしいものを食べながら過ごす旅というのもいいものですね。

 新型コロナウイルスの感染者はなかなか減りませんが、2年前に比べると、家に閉じこもっていなければいけない不安も薄れてきたように感じます。ぜひ万全の対策で、旅にお出かけください。また、その際は日本航空をぜひ、よろしくお願いします。

 

この記事を書いた人:

関本(編集長)

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