【第15号】6. 社員旅行記のコーナー~京都日帰り旅編

 今回の旅行記は総務の渡邉が担当いたします。 

“沙羅双樹の寺” 妙心寺塔頭東林院での『沙羅の花を愛でる会』で梅雨の京都を楽しむ旅 

 梅雨時期の京都の旅をご紹介したいと思います。 

 

06:30 東京駅出発

 東京駅6時30分発の「のぞみ5号」に乗車。今回の旅は平日を選んだので、6時30分とは言え東海道新幹線はサ ラリーマンでいっぱい。そんな中、東京駅のお店で駅弁を買って旅行気分満喫しよう!なんて思っていたのにちょっと寝坊してしまいお弁当を選ぶ時間がなく飲み物だけ購入...。でも、乗り遅れなかっただけでも「良し」としようと気持ちを切替え出発。 

 梅雨時期でしたが朝は晴れていて車窓から富士山が見ることができ、日ごろの行いが良かったのかもなどと思いながらの京都行の新幹線乗車でした。やはり京都行の新幹線はE席がベストですね。 

 

08:50 京都駅到着

 京都駅到着。まずは京都駅の中にある観光案内所に行って、京都全体の地図といくつかの寺社仏閣のパンフレットを入手。やはり観光地京都、観光案内所に外国人旅行者がいっぱい。色々聞こうかと思ったけど忙しそうなので、断念。こういう所でも少しオーバーツーリズムを感じてしまいます。 

 観光案内所を出たところで焼き立てのパンのいい香りがして、そのままパン屋さんで朝食。もう少し京都らしい朝食が食べたかったけど、思いのほかパンが美味しかったので満足。ちなみに京都はパン屋の数が日本一多い都道府県なので、レベルが高いのかもしれませんね。 

  

09:30 今回の旅のメイン「妙心寺塔頭東林院」へ出発 

 今回の旅の目的、妙心寺塔頭東林院へはJR嵯峨野線で向かいます。何度か京都に旅行来ていますが、JR嵯峨野線には初めて乗車。平日という事もありJR嵯峨野線は観光客よりも地元の方が多く、学生が年配の方に席を譲ったりする姿がなんだかほっこりする路線でした。 

 京都駅から約12分で花園駅に到着。 

 花園駅からは徒歩で10分ほどかかりましたが、無事、妙心寺入口に到着。でも、妙心寺は塔頭が40数箇院あるのでかなり広く、入口から東林院までが意外に遠かったです。でも、道すがら袈裟を着た僧侶が列をなして歩いているのを見かけ、とても厳かで凛々しく感じたのと同時に紫色は高貴な色だなと感じたりして、私的には京都を感じられた瞬間でした。 

 妙心寺は普段、非公開のお寺なのでこんな光景を見ることができて、なんだか嬉しかったです。 

 そうこうしているうちに、東林院に到着。境内に入ると小さい池がいくつもあり、小さいお花や水草だけの小さい池ですがとても素敵でした。 

東林院境内の小さい池
「沙羅の花を愛でる会」

 建物に入るともう既に人でいっぱいでしたが、ちゃんとお庭を見て座れる場所が順番に確保できる様になっていたので、一人参加でも安心でした。まずは、お抹茶を頂きます。お庭より少し離れたところだったのでちょっとだけ残念でしたが、お抹茶とお菓子を楽しめました。 

お抹茶とお菓子

 お抹茶を頂いてからしばらくすると、ご住職が「沙羅を愛でる会」を始めますとお声をかけてくださり、沙羅双樹が見える場所まで移動。みなさん、場所を取り合うこともなく思い思いの場所に座り和やかにご住職の沙羅双樹についての説法が始まりました。沙羅双樹は白い椿のような花を咲かせますが、朝咲くと夕方には散るということから「一日花」と呼ばれています。その儚さから平家物語の「盛者必衰の理をあらわす」とされるというお話を聞きながら、静かにお庭を眺めることができました。お話しを聞いている間も、沙羅双樹のお花が散っていく様子は本当に美しくて、幻想的でした。美しものは儚いですね。 

白と緑のコントラストが美しいです。この「沙羅の花を愛でる会」は毎年6月に期間限定で開催されます。

 

11:30 金閣寺~下賀茂神社

 妙心寺塔頭東林院を後にして、地図を見ると意外に金閣寺が近いと分かり、徒歩で金閣寺へ。最初は地図を頼りにしていましたが、さすが!観光地京都、道順を示す看板がちゃんとあり、地図を見なくても金閣寺へ辿り着けました。高校の修学旅行以来の金閣寺でしたが、昔の記憶より光り輝いて見えたのは、金箔の張替をしたからなのか、別の意味で俗人的な大人になったからなのか…と感じた時間でした。  

金閣寺

 

 金閣寺を見た後、折角なら京都をぐるりと一周する感じで世界遺産巡りをしようと決め、下賀茂神社へ向かうことにしました。早速、朝に買った市バスの一日乗車券を利用(本当にこの一日乗車券は便利です)して、市バスに乗車。 

 乗ってすぐに思いのほか、このバスがアトラクション並みのスピードで、京都市内を走り、観光客のスーツケースが右往左往していて、少しびっくり。でも、ちゃんとバス停ではきっちりと止まったりしていて、京都の市バスの運転手ならではの技を見た感じでした。 

 何度か乗り換えをして、下賀茂神社へ到着。ここでお腹がすいたので、小さなカフェでお昼休憩。地元の方が多く、観光客向けではない京都弁での会話を聞きながらのお昼は、京都に来たなぁという感じでとても良かったです。 

 お昼のあとは下賀茂神社へ。下賀茂神社には糺の森という森があり、神社へお参りした後ちょっと涼みがてらベンチに座ったところ心地いい風と森の匂いと静けさで、本当に居心地の良い森で、もうちょっと森楽しもうと思い読書をしてみました。読書には本当に最適な場所です!また、今度来たらまたお茶を飲みながら読書しようと心に決めました。 

 

15:00 東寺と銭湯へ

 糺の森を後にして、また市バスで今度は京都駅の反対側の東寺へ。東寺は今まで行ったことがなかったので、ぜひ今回の旅で行きたいと思っていた所でした。京都駅の反対側にくると思いのほか人が少なくて、ゆっくりと見ることができました。まずは、曼陀羅と仏像がある講堂を拝観。中には大きな曼陀羅と21体の仏像があって厳かな雰囲気で圧倒されます。仏像を一体一体みていくと、それぞれ個性があり面白いです。中でも柴又帝釈天はかなりのイケメンで凛々しかったです。この凛々しさは惚れてしまいそうです。昔の人はすごいものを作り、それを脈々と受け継がれていることに思いをはせてしまいました。 

 講堂の次はなんと言っても五重塔。やはり新幹線からも見える京都のランドマークタワーの存在感は凄かったです。800年代にこれを建造する技術もすごいし、なにより美しいです。 

五重塔
 銭湯「日の出湯」

 東寺を後にして京都駅に行くためにバス停まで歩いていたら、突然、レトロな銭湯の看板を発見。ちょうどう梅雨時期で湿度と汗で体がべたべたしていたので、そのまま銭湯に入ることにしました。 

 看板もレトロだったけど中も期待を裏切らないレトロさでした(写真がないのが残念)。入浴セットを買って、お風呂へ。汗をかいた後なので、ちょっと熱かったけどいいお湯でした。お風呂からあがり着替えていると、番頭の女将さんから「もう、帰らはるの?」と聞かれ、よっぽど烏の行水の様に見えた様です。実は新幹線の時間が迫っていたので、ゆっくりできなかったのです。女将さん、次回はゆっくりお風呂楽しませて頂こうと思います。 

 

17:30 東京へ

 無事、予定時刻より30分程前に京都駅について、お土産と稲荷弁当を買ってのぞみ号に乗ることができました。銭湯に入ってさっぱりしたせいか、乗車前に買った稲荷弁当は睡魔には勝てず結局、食べず仕舞いでした。でも、京都を満喫できたので、良しとしたいと思います。 

 

 梅雨時期の旅行はちょっと憂鬱なところもあるけど、この時期でしか楽しめない京都もあるので、是非機会があれば梅雨時期の京都を楽しんでみてください。 

 

この記事を書いた人:

渡邉(総務部)

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