【第24号】1. 社員紹介 #12~代表取締役社長 添川

 ニュースレター編集部の長谷川です。本日の社員紹介は、今期よりOFCの代表取締役社長に就任しました添川です。OFCに着任する前は、皆さまご存知、株式会社アクセス国際ネットワークの社長を務めていました。現在は私が所属している企画総務部長も兼任しており、日々助言いただきながら業務にあたっています。

 普段あまりゆっくりとは話す機会がなかったのですが、今回ニュースレターのインタビューとしていろいろと話を聞いてきました。最後までぜひお付き合いください。

OFC着任前の話~株式会社国際アクセスネットワーク

――長谷川 OFC社長に着任される前の話を教えてください。

――添川  OFCに来る前は、2010年から株式会社アクセス国際ネットワーク(以後「アクセス社」)に在籍しておりました。企画総務部長や取締役を経て、2015年から同社の社長になりました。

――長谷川 社長になる前は、どのような業務がメインだったのですか?

――添川  現在OFCで兼務している企画総務部長と同じで、会社全体の企画や総務の仕事をしていました。アクセス社に赴任したのは日本航空の破綻後、5か月くらいでしたので、グループ全体の中で、アクセス社がどのような役割をもって事業を継続していくか、また、百数十名の社員が安心して働ける制度作りに取り組みました。経営企画と総務、これが一体になったものが企画総務の役割です。所帯の大きくないOFCにも、この役割が機能すると考えて今年8月から導入しました。

――長谷川 そうですね。今まで企画部と総務部は分かれていたのが、今年度組織改変で一緒になったので、総務との距離も近くなりました。アクセス社時代、これを導入して良かったと思うことはありますか?

――添川  大きな企業では、経営企画と総務は分かれていることが多い、あるいは〇〇の業務部、と言ったように、いろいろなところに企画や管理をする部署があります。けれど、所帯の大きくない会社では、企画総務部が音頭をとって全社の企画を取りまとめることで、実行に移すまでの時間を短縮することができます。また、総務として社員が働きやすい環境やルールを整えることで、より効果を高めることができます。全社員が一斉に行動を始められますし、発信元をひとつにすることで、社員も理解しやすいでしょう。

――長谷川 確かに、オペレーションや指示がバラバラだと動きづらいですし、どうしたら良いか悩んでそこで止まってしまいますね。私もシステム担当として集約していきたいと思っています。

――添川  個人能力の足し算だけではなく、組織として同じ方向に動くことで、プラスアルファの価値も生まれやすくなると思っています。

OFC着任前の話~香港支店

――長谷川 アクセス社の前は、どんな業務を担当されていたのですか?

――添川  その前は日本航空の香港支店に3年間ほど在籍しました。香港では副支店長として香港地区の営業を担当しながら、中国地区の旅客営業総括、アジア・オセアニア地区のコールセンター運営を担っていました。そのため、香港支店長、中国地区の担当役員とアジア・オセアニア地区の担当役員の3人が上司でした。

――長谷川 アウトバウンドの営業は、どういったところを訪問していましたか?

――添川  主に日系、中国系の企業、旅行会社です。遠隔地に大きな工場を持つ企業にも訪問して、日本人の出張、帰省だけでなく、現地社員の日本での研修などの際にも、日本航空を利用していただけるよう営業活動をしていました。各支店でもその土地に合った営業活動をしていましたので、香港・中国の10支店の営業マネージャーが集まり、情報交換を行いながら、お客様へのサービス改善について話し合いをしていました。

――長谷川 添川さんが見なければいけない業務の範囲は多岐に渡っていたのですね。

――添川  香港・中国地区で協力し合うだけでなく、本社営業部のサポートも得ながら、各支店が目標を達成し、香港、中国地区全体の売り上げ目標が達成できるよう、支店のスタッフとともに地域全体で活動していました。

――長谷川 今もそうだと思いますが、目標は高そうですね。

――添川  当時は、北京オリンピックを控え、中国地区からの需要は期待されていて、供給が需要を大幅に上回るような環境でした。ただ、期待する中国人の旅客は、主に中国の航空会社を利用するため、なかなか日本航空利用に誘導することは難しかったです。また、中国のマーケットでは非常に安く航空券が売られていたので、価格競争力の面でも中国の航空会社に対抗するのは難しい時期でした。それでも、長い目で見て、日本航空という存在を、中国のマーケット、旅行会社に理解してもらう、知ってもらうことが大事だと考えて、直接的なセールスに限らず、地域のイベントに参加するなど、広範に香港・中国マーケットとの接点を大事にしていました。

――長谷川 ちなみに、香港で3年ほど生活する中で、日本にはあまりないものや楽しかったな、と思うことはありましたか?

――添川  驚かされたことは、香港の空港の利便性が高く、とにかく便利なことです。また、出張やプライベートで良く空港は利用しましたが、安心感がありました。香港の空港は、中国への香港返還のタイミングで、イギリスの「置き土産」として政治的で建設されたものだそうです。統治下にあった香港の発展のために、上手なお金の使い方をしたものだと感心しました。

――長谷川 利便性、というのは?

――添川  まず、成田エクスプレスのような電車が、空港内まで乗り入れていて、そこから段差なく、カートを押してチェックインカウンターまで行ける作りになっています。もちろん到着した後も同じようにスムーズに移動できます。当時、香港で暮らしていた家から、地下鉄を乗り継いで空港線に乗って空港に到着し、チェックインしてセキュリティー、税関を通って搭乗口に着くまで、60分でいく事ができました。

――長谷川 そんなにあっという間に行けたのですね!

――添川  税関も日本のように混むことはあまりなく、「香港ID」という、在住者が持つことのできるパスがあれば、システムにカードを挿入するだけで通過できるので、並ばずに済みました。日本だったら、空港に着いてから、チェックインして搭乗口到着まで、30分でも不安に感じますが、それがストレスフリーでした。

――長谷川 それが当時の話なのですね?すごく進んでいますね。

――添川  そう、システム的にすごく進んでいるだけでなく、統一感を感じました。今、日本でもSuicaなど交通系ICやバーコードを利用した決済システムが普及していますが、当時、香港では「オクトパス(八達通)」という、電車・タクシー・コンビニで使える交通系IDカードが普及していました。日本と違ってオクトパス1種類が普及していたため、ここでは使えるあちらでは使えない、ということがないのです。日本は様々な決済手段があり、一見、便利そうに思えるのですが、実は不便なこともあります。

――長谷川 それはすごく共感できます!(現在でもキャッシュレス決済に乗り遅れていて困っています…)

――長谷川 空港の話だと、以前北京首都国際空港へ行った際、香港空港にもあったような、空港に乗り入れている電車に乗りました。あれは確かに便利でしたね。

――添川  北京に今ある新空港のターミナルの設計者は、香港の空港を設計した人だと聞きました。香港を真似て作っている部分もあるのかもしれません。ただ、北京は広すぎて歩く距離が長いのが大変ですね。

OFCの今後について 

――長谷川 OFCに来て、いいと思ったところはありますか?

――添川  経験者採用の社員が多いため、それぞれの経験が違っていて、個性を持っている、今でいう「多様性」があるということでしょうか。個性と個性がぶつかり合ってできることは多いので、全員が似ていないこと、ここに成長のチャンスがあると思っています。

――長谷川 同じ空港業務出身でも、マーシャリング担当やカウンター担当もいて、また旅行会社出身者もいて、知識もあり個性もあり、これはいいところだなと私も思っています。

――添川  OFCは長年、外国の航空会社が日本に乗り入れの際に、手続きが円滑にできるよう、様々なサポートをしてきた歴史があります。これからも本質は変えずに、サービスの幅を広げて、航空会社により貢献できる会社に成長していきたいと思っています。また、航空会社のサポートを通じて蓄積したノウハウを旅行会社に提供して、旅行業界の皆様にも必要とされる企業を目指していきます。

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